内部API・外部API設計の指針

内部APIと外部APIの分ける設計判断 - アーキテクチャ解説

内部APIと外部APIの分ける設計判断

アプリケーション開発において、API (Application Programming Interface) はサービスの接点として不可欠な要素です。APIは大きく分けて、アプリケーション内部で利用される内部APIと、外部のアプリケーションから利用される外部APIに分類できます。これらのAPIをどのように設計・分離するかは、システムの保守性、拡張性、セキュリティに大きな影響を与えるため、慎重な検討が必要です。

内部APIと外部APIの違い

まず、それぞれの定義を確認しましょう。内部APIとは、アプリケーション自身のコンポーネント間で直接連携するために設計されたAPIです。例えば、ユーザー認証処理、データ取得、データベースアクセスなど、アプリケーションのコア機能を提供するAPIがこれに該当します。一方、外部APIとは、異なるアプリケーションやシステムが連携するために公開されているAPIです。例えば、決済API、地図API、SNS連携APIなどが挙げられます。

内部APIを分けるメリット

内部APIを分けることには、以下のようなメリットがあります。

  • 疎結合化: 内部APIは、アプリケーションのコア機能に密結合している場合が多いため、外部からの変更の影響を受けにくいように、分離することで、システムの安定性を向上させることができます。
  • 再利用性: 内部APIは、複数のコンポーネントで利用される可能性があります。APIを分離することで、他のアプリケーションやサービスでも再利用を検討できます。
  • テスト容易性: 内部APIを分離することで、単体テストや統合テストを容易に行うことができます。
  • 変更の容易性: 内部APIの変更が他のコンポーネントに影響を与えにくい状態にすることで、システムの保守性を向上させることができます。

外部APIを分けるメリット

外部APIを分けることにも、以下のようなメリットがあります。

  • セキュリティ: 外部APIは、セキュリティリスクが高いため、アクセス制御や認証などを厳格に行うことができます。
  • 柔軟性: 外部APIは、外部サービスとの連携を容易にするため、システムの柔軟性を高めることができます。
  • 責任の明確化: 外部APIの品質や運用に関する責任を、外部サービスプロバイダーに明確にすることができます。

設計における考慮事項

内部APIと外部APIを設計する際には、以下の点を考慮することが重要です。

  1. APIのスコープ: 各APIの責任範囲を明確に定義し、過度な機能を持たせないようにします。
  2. APIのインターフェース: APIのインターフェースは、明確かつ一貫性のあるものにします。
  3. APIのバージョン管理: APIの変更履歴を管理し、互換性を維持するための仕組みを導入します。
  4. APIのドキュメント: APIの利用方法を明確に記述したドキュメントを作成し、公開します。

最終的に、アプリケーションの要件、技術的な制約、セキュリティ要件などを総合的に考慮し、最適なAPI設計を行うことが重要です。APIの分断は、単なる技術的な選択ではなく、システム全体のアーキテクチャを考える上での重要な設計判断となります。

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