pytest で始めるテスト駆動開発

pytest で始めるテスト駆動開発

pytest で始めるテスト駆動開発

テスト駆動開発(TDD)は、ソフトウェア開発のプロセスにおいて、テストを先に記述し、それらに応じてコードを実装していくアプローチです。このアプローチは、より堅牢で信頼性の高いソフトウェアを構築するのに役立ちます。この記事では、Python でのテスト駆動開発における主要なツールである pytest を使用する方法について解説します。

pytest とは?

pytest は、Python でのテストを作成するための強力で柔軟なフレームワークです。使いやすさ、豊富なプラグイン、および優れたドキュメントが特徴です。pytest はテストの実行、結果のレポート、およびテストの発見を容易にします。

テスト駆動開発の基本的な流れ

TDD における基本的な流れは以下の通りです。

  1. テストの作成: 最初に、実装したい機能が満たされていることを検証するためのテストを作成します。テストは、単体で実行でき、明確な期待値を設定します。
  2. コードの作成: テストが失敗した場合、テストを満たすように最小限のコードを作成します。
  3. テストの再実行: コードが変更されたら、テストを再実行して、テストが成功することを確認します。

pytest でのテストの記述

pytest では、テストファイルは test_ で始まるファイル名である必要があります。各テストファイルは、テストケースを定義するファイル内でテスト関数を定義します。 以下に、pytest を使用したテストの記述例を示します。


import pytest

def add(a, b):
  return a + b

def test_add_positive_numbers():
  assert add(2, 3) == 5

def test_add_negative_numbers():
  assert add(-2, -3) == -5

def test_add_positive_and_negative_numbers():
  assert add(2, -3) == -1

この例では、add 関数をテストし、正の数、負の数、そして正と負の数の組み合わせに対してテストを行っています。

pytest の便利な機能

pytest には、テストの作成と実行を容易にするための多くの便利な機能が用意されています。

  • fixture: fixture は、テスト間で共有できるリソースや設定を定義するために使用されます。
  • parameterization: parameterization を使用すると、同じテスト関数を異なる入力値で複数回実行できます。
  • プラグイン: pytest には、さまざまな機能を拡張するための豊富なプラグインが用意されています。

pytest は、TDD を始めるのに最適なツールです。この記事が、pytest を使用した TDD の導入に役立つことを願っています。

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