フィッシング対策 SPF DKIM DMARC 設定ガイド
フィッシング対策の必須設定:SPF、DKIM、DMARC 設定ガイド
近年、フィッシング詐欺の手口が巧妙化しており、メールアドレスを騙し取る手口も増えています。これらの攻撃から身を守るためには、メールの送信元を認証する SPF、DKIM、DMARC を正しく設定することが非常に重要です。本記事では、これらの設定方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。
SPF (Sender Policy Framework) 設定
SPF は、メールの送信元サーバーを特定し、メールがあなたのドメインから送信されたことを証明する仕組みです。設定することで、他のサーバーがあなたのドメインを装ってメールを送信することを防ぎます。
- ドメインの DNS レコードを確認: まず、あなたのドメインの DNS レコード (TXT レコード) を確認します。
- SPF レコードを作成: DNS サーバーに、あなたのドメインの送信サーバーをリストアップした SPF レコードを作成します。例:
v=spf1 ip4:192.0.2.1 include:example.com ~all
- レコードの保存: 変更を DNS サーバーに保存します。変更が反映されるまで、通常 24 ~ 48 時間かかります。
DKIM (DomainKeys Identified Mail) 設定
DKIM は、メールにデジタル署名を付加することで、メールが送信時にあなたのドメインから送信されたものであり、送信途中で改ざんされていないことを証明する仕組みです。
- DKIM 署名生成ツールを使用: DKIM 署名生成ツールを利用して、あなたのドメイン用の公開鍵を生成します。
- DNS レコードの追加: 生成された公開鍵を、あなたのドメインの DNS レコード (TXT レコード) に追加します。
- メール送信サーバーの設定: メール送信サーバーの設定で、DKIM 署名を使用するように設定します。
DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance) 設定
DMARC は、SPF と DKIM の結果に基づいて、フィッシング詐欺メールを処理するためのポリシーを定義する仕組みです。DMARC を設定することで、メールが SPF と DKIM の認証に合格しなかった場合、どのようにメールを処理するか(拒否する、転送するなど)を指定できます。
- ポリシーを選択: DMARC ポリシーには、”none”、“quarantine”、“reject” の3種類があります。初心者には “none” から始めるのがおすすめです。
- DMARC レコードを作成: DNS サーバーに、選択した DMARC ポリシーを定義する DMARC レコード (TXT レコード) を作成します。例:
v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc@example.com sp=none
- レコードの保存: 変更を DNS サーバーに保存します。
設定後の確認
設定後、メール送信テストツールなどを利用して、SPF、DKIM、DMARC が正しく機能しているか確認することをおすすめします。また、DMARC のレポート機能を利用して、フィッシング詐欺メールに対する防御状況を継続的に監視することも重要です。
これらの設定を行うことで、フィッシング詐欺メールからあなたのドメインを保護することができます。ぜひ、これらの設定を実践してください。
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