pandas高速化テクニック
pandas の裏で動く高速化テクニック pandas の裏で動く高速化テクニック Python のデータ分析ライブラリである pandas は、その柔軟性と豊富な機能から広く利用されています。しかし、大量のデータを扱う場合、処理速度がボトルネックになることがあります。この記事では、pandas の内部構造を理解し、その知識を活かして、pandas を高速化するためのテクニックを紹介します。 1. データ型を意識する pandas は、データ型に応じて効率的な処理を行います。例えば、数値データは int64 で、文字列は object 型として扱われます。大量の文字列データがあると、パフォーマンスが低下する可能性があります。できる限り、数値データは int64 形式で、文字列データは utf-8 形式で扱うようにしましょう。 また、`dtype` パラメータを利用して、データフレームを作成する際に、適切なデータ型を指定することも重要です。例えば、`pd.DataFrame({'col1': [1, 2, 3]}, dtype='int64')` のように指定することで、データ型を明示的に指定できます。 2. 効率的なインデックスの使用 pandas の DataFrame は、行と列のインデックスを使用してデータを効率的にアクセスします。通常のリストインデックスではなく、数値インデックスを使用することで、メモリへのアクセス速度が向上します。また、カテゴリカル型 (Categorical Type) の使用も有効です。カテゴリカル型は、重複する値を単一の値にまとめ、メモリ使用量を削減し、検索速度を向上させます。 `pd.Categorical` を利用して、カテゴリカル型に変換する例: import pandas as pd data = {'col1': ['A', 'B', 'A', 'B', 'A']} cat = pd.Categorical(data) print(cat) 3. ベクトル演算の活用 pandas は、Num...